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6-10 熱帯魚が生んだ偶然 2

ผู้เขียน: 結城 芙由奈
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-04-05 19:54:23

「こんにちは、九条さん。九条さんも何か翔さんに頼まれごとをされたのですか?」

「え? 俺もって……ひょっとすると朱莉さん……。あ、立ち話もなんだから上がりなよ。って言っても俺の家じゃないんだけどな」

琢磨は笑みを浮かべると、部屋の中へ朱莉を招き入れた。

「おじゃまします。何だか変な感じですね。家主さんがいないのに」

朱莉がクスリと笑みを浮かべるのを琢磨は見逃さなかった。

(よかった……。思っていた以上に大丈夫そうで)

リビングに行くと、朱莉はすぐに大きな水槽に気が付いた。

「あ、これが明日香さんの言っていた熱帯魚……」

「え? 朱莉さん。その熱帯魚のこと知っていたのかい?」

朱莉の為に冷蔵庫から缶コーヒーを出して持ってきた琢磨が尋ねた。

「はい、明日香さんからメッセージが届いたんです。今翔さんと沖縄に旅行に行ってるそうですね」

その時の朱莉の表情は少し寂しげだった。

「あ、ああ……。そうなんだよ、あの2人今は沖縄に行ってるんだよ。はい、缶だけどコーヒーどうぞ」

琢磨は朱莉のテーブルの前に缶コーヒーを置いた。

「有難うございます」

朱莉はプルタブを開けて、一口飲んだ。

「九条さんも翔さんと明日香さんが沖縄に行くこと知ってらしたんですね」

朱莉は缶コーヒーを握りしめ、視線を落とす。

「ああ……。俺も実は昨日翔から話を聞かされたばかりなんだよ。それで熱帯魚の餌やりを頼まれたんだ」

琢磨の言葉に朱莉は顔を上げた。

「え? そうなんですか? 実は私は先ほど明日香さんからメッセージをいただいたんですよ。今沖縄に来ているから代わりに熱帯魚の餌やりをして貰いたいって」

「何だって?」

琢磨の眉がピクリと動く。

(まさか、明日香ちゃんめ。熱帯魚の餌やりをわざと朱莉さんに頼んだな? そうに決まっている。わざと自分達は沖縄旅行に行く事を知らせる為に……!)

琢磨の中で改めて明日香に対する苛立ちが募った。

「あの……どうかしましたか? 九条さん」

怪訝そうに首を傾げる朱莉に琢磨は慌てた。

「い、いや。何でも無い。朱莉さんも熱帯魚の餌やりを頼まれたんだな? でも今日は俺が餌やりをしたからもう大丈夫だよ」

「そうですね。では九条さん。私に鍵を貸してください。明日から私が熱帯魚の餌やりをしますので」

朱莉が手を伸ばしてきた。

「え?」

琢磨は朱莉をじっと見た。何故か分からないが……思った以上に
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